今年のWEB動画のトレンド?ライブコマース動画とは

 

ファンユージュアル 東海林です。

これまでの記事では「パーソナライズド動画」、「インタラクティブ動画」など、新しいWEB動画の形をご紹介してきました。今回は、最近のWEB動画のトレンドを語る上では外せない「ライブコマース 動画」についてご紹介します。

 

ライブコマース動画とは

動画を活用したインターネット通販(Eコマース、EC)の形態の一つで、タレントやインフルエンサー等がライブ動画を配信し、視聴者はリアルタイムに質問やコメントしながら商品を購入するというものです。

一見、テレビショッピングと似ていますが、すぐその場で商品について質問ができることが特徴であり、まるでお店で店員さんと会話をするかのように「リアルタイムでコミュニケーションができる通販」です

通販では、「イメージと違かった」、「サイズが合わなかった」などと失敗をしがちですから、事前に確認ができるというメリットは大きいですね。

メルカリチャンネル公式サイトより引用

 

 

ライブコマースのブームは中国から

ライブコマース動画は、2016年頃に中国のEコマース大手・アリババが普及させていったと言われています。

アリババは、以前より11月11日の「独身の日」を、多くのブランドが半額近く割引するバーゲンセールの日とし、中国最大のEコマース商戦日として仕掛けてきました。

そして、もともと中国では「ライブ動画配信アプリ」がスマホユーザーの約半数に使用されるほど人気が高かったのですが、アリババはそのアプリの中でも人気が高い「一直播」で8時間にわたって通販番組のライブ配信をしました。番組にはサッカーのベッカム選手などの超有名人ゲストを招き、割引クーポンの配布を行ったところ、「独身の日」のたった1日だけでアリババの通販サイトでは約2兆円近い売上に達したそうです…。(す、すごい桁だ)

アリババのECサイト「淘宝」のライブコマース「淘宝直播」より

日本での認知・普及はこれから

一方で、日本での認知・普及はこれからに期待といったところです。

今夏、マクロミルが15歳〜49歳の男女2万人に実施した調査によれば、ライブコマースを「知っている」と回答した人の割合は約30%という結果でした。

続いて、「知っている」と回答した人のうち、実際にライブコマースを見て商品を購入した経験がある人の割合は、14%という結果になりました。なお、この結果を男女別で見ると、実際の購買行動に至った男性は20%、女性は7%となっており、どちらかと言えば男性に積極的にライブコマースが活用されているようです。

出典:マクロミル「ライブコマースの利用状況を大調査!ライブ配信の視聴も商品の購入も男性が積極的」

https://honote.macromill.com/report/20180705/

 

詳細は次章でご紹介しますが、日本でライブコマースのサービス提供が本格的に始まったのは2017年頃からであり、現時点では日本人の生活に幅広く浸透しているとは言い難いのが実情です。

しかし、日経トレンディの「2018年ヒット予測100」の2位にライブコマース動画がランクインし、最近はキャッチーなTVCMソングでおなじみの「Tik Tok(ティックトック)」などのライブアプリが普及しつつあるので、今後の伸びしろに注目したいところです。

 

日本のライブコマースサービス

続いて、日本の代表的なライブコマースサービスについてご紹介します。

メルカリチャンネル(2017年7月サービス開始)

https://www.mercari.com/jp/mercari-channel/

フリマアプリのメルカリが運営しています。ライブコマースではタレントやインフルエンサーを起用した動画配信が大半ですが、通常のメルカリと同じく一般ユーザーもライブコマース配信ができるのが大きな特徴です。

Live Shop!(2017年6月サービス開始)

https://liveshop.jp/

こちらはタレントやインフルエンサーを起用し、メイク術や着こなし術など、広告色を前面に出さない「HOW TO形式」の動画の配信が多いのが特徴です。実際にサイトにアクセスしていただけるとわかりやすいのですが、ファッション誌の記事のような番組がたくさん配信されています。

BASE LIVE(2017年9月サービス開始)

https://thebase.in/baselive/

雑貨や食品、ハンドメイドグッズなど幅広いジャンルの商品を販売し、毎日10:00~21:59の間にライブ配信がされています。画像のように作業風景が見られるのもユニークですね。

 

この他にも、今年8月にはKDDIとエブリーが共同で「CHECK」の提供を開始し、ヤフーでも昨年11月に開始した「ヤフー!ショッピング LIVE」の配信に合わせてポイント5倍サービスを行うなど、大手の参入も相次いでいます。

ママさん向けのライブチャンネルが多い「CHECK」

ライブコマース活用のキーポイント

 

(1)商品が持つストーリー性

全ての商品がライブコマースに向いているとは限りません。毎日買っているパンや牛乳について紹介をしたところで仕方がないように、今まで知らない情報だからこそ「気になる!」、「知りたい!」と思えますよね。例えば、新しい機能を搭載した商品や、どこでも簡単に買えない商品などは、どんどんとストーリーが広がるので、視聴者の興味関心を集めやすいですね。

ちなみに、ライブコマースでは男性の購買率が高いことからも、電化製品など高額なガジェット系の新商品には特に相性が良いのかもしれません。実際の動きを見たり、機能について質問ができたりすることで、高額なアイテムの購入のハードルを下げてくれそうですね。

 

(2)動画を見たくなるようなイベント性

これまで、国内外のライブコマースでは、インフルエンサーの買い物に同行したり、ファッションショーの会場から中継したり、芸能人が着用した商品を販売したり…など、普段の買い物ではなかなかできないシチュエーションで商品を販売してきました。このように「見たい!」と思えるような番組作りが求められています。

 

日本では、2017年が「ライブコマース元年」と呼ばれ、様々なライブコマースサービスが提供され始めました。まだまだ発展途上ではありますが、動画活用の可能性やチャンスが私たちの生活に広がりつつあるのを感じました。なお、多くのライブコマースサービスが法人向けに機能を提供しておりますので、活用を検討される際には弊社にご相談いただければと思います。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。