形になる企画の考え方その4【意識の掘り下げ】

潜在意識の思考プロセスを表現したクリップアート subconscious thought process vector イラスト素材

 

 

前回のブログでは意識のアンテナを張り巡らせることによって見えなかったものが見えてくるようになる、ということを書きました。今回は「意識する」ということについてもう少し掘り下げてみていきましょう。

 

■「問題」への感度を高める

 

そもそも、「問題を意識する」ということは「当たり前」という固定観念を捨てることから始まる。逆に言えば、常識を疑ってみるということである。そのためには3つの基本姿勢を保つことを心がけよう。

 

①知っていることをあてはめない。

いまあるものや、過去の歴史、条件や制約などを鵜呑みにしない。過去や歴史から学ぶことは重要なことだが、「それは知っている(いまあるもの)」「やったことがある(過去の歴史)」「でも無理だった(条件や制約)」という流れになったり思い込みをすることが一番まずい状態であるが、基本的にそう考える人が世の中の大多数を占めている。

企画者にとってはまずその思い込みをはてはめることを止めることから始まる。

 

②正解は一つではない。

問題提起の仕方によって答えは変わってくる。問題提起によってわからないこと、できていないことが見えて来る。わからないこと、できていないことが見えてくると解決策が見えて来る。「答え」が見えたらそこがゴールではない。また違う角度から問題提起し、違う答えも検証してみる。

 

③問題提起や検証を誰かに提示してみる。

自分の中だけではなく、誰かに問いかけてみて初めて見えてくるものもある。自分とは違った感覚の持ち主による視点と「答え」によって情報に奥行きと深みが出る。この時、自分と違う意見だからといって否定してはいけない。新しいことを考えたり、企画する際には否定しないことがポイントだ。可能性を潰すような意見は控えること。

「ポストイット」を例にしてみる。

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接着剤を開発している企業が貼ってもすぐに剥がれてしまうものを創り出した。その会社のトップは「ものをくっつけるのが接着剤」という固定観念に捉われず、「この技術を活かした商品を開発してくれないか」と主張し、社内で普段書類に挟む付箋を不便に思っていた技術者が「ポストイット」を開発した。

この時「接着剤はものをくっつけて当たり前」「すぐに剥がれる接着剤なんて必要ない」と否定してしまっていたら新しい商品の開発はなかった。問題を社内の誰かに提示し、否定せず、日常の小さな不満を抱いている人の意識に引っかかり、新商品が開発された、ということを示す好例である。

 

■否定しないこと=できる理由を考えること

否定しないということは、「どうやったら問題を解決できるか」ということを粘り強く考えるということにある。新しいものは特に周囲から否定的な意見をもらいやすい。それは今までに前例がなく、固定観念に縛られた人が多いからだ。「どうしたらできるか」という強いマインドを持つことも企画者として重要な部分である。